未払増加傾向の背景

診療報酬未払い増加傾向の見過ごせぬ理由として、患者には数多くの医療機関の中から、自身が利用する施設を基本自由に選択可能が環境も見過ごせません。たとえば精算窓口に於いては月が変わる毎に健康保険証の提示を患者に求めますが、この際の「忘れて来た」「では次回で結構です」のやりとりは半ば日常風景となっています。同様に診療報酬に関しても少額であれば「持ち合わせが足りない」を理由に、同様の流れからなし崩しとなってしまう流れが否めません。こうした少額の未払も積もれば小さくありませんし、更に高額な診療報酬となれば、流石に同様の猶予期間を与える訳にも行かず、何より自院経営にも実質的な悪影響を招き兼ねません。

理想を言えばこうした未払歴を有する患者とその家族に関する情報を、近隣の各分野の医療機関が共有出来ればベストですが、個人情報保護の観点からそれは容易には叶いません。そして何より医療機関が世間的には弱者と映る患者に未払い分を請求する、この当然の行為が「取り立て」的に映ってしまう傾向も否めません。こうした状況を打開する意味でも、弁護士に相談する選択肢を視野に入れられる事で、法に基づく債権回収に着手されるのも一案です。